「鬼滅の刃」は 2016年に

原作の連載がスタートしましたが

アニメ化されるまでに 3年かかっています



ここで ようやく一般に認知されて

現在のグローバルブレイクに至るのですが

作品のポテンシャルから見ると

時間がかかりすぎたことも事実ですσ(^_^;)?



連載が終わっているのに

アニメ化されているのは

まだ半分以下ですからね



こうなったのは ちゃんと理由があります

ヒントは

「男性読者から見た」

竈門兄妹の印象です

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鬼滅は

少年ジャンプで連載されたので

まずは 少年読者に

大きく支持されなくてはいけません



しかし 竈門兄妹は

この点で

けっこう大きなルール違反を

侵しているのです



まずは 禰豆子ですが

口枷で常時

顔の一部が隠れています



脳には 顔を認知するための

専門の領域があります



「異性の美しい顔」を見ると

この領域が刺激され

ドーパミンがアガります



顔領域の活動は

男性のほうが活発だと考えられます

なので 男子は

異性を評価する場合

顔を より重視するのです



コロナで みんなマスクをつけるようになって

世界的に結婚や出産が激減したのも

それが 最大の理由です

あなたの顔が見えないと

彼は 恋愛感情がアガらないのです



ヒロインの顔が 十分に見えないのは

少年マンガにおいて

かなり深刻なルール違反となります(=_=;)



人気投票で

禰豆子が 意外に伸びないのも

男性読者からの支持不足があるはずです



禰豆子は 手が拘束されていないので

口枷は その気になれば

いつでも自力で外せますよね?

完全に 設定のバグです




あれは 無意味というか

「無い方がいい」小道具です

少なくとも 男子目線では。。。



どうしても口枷を残すなら

禰豆子を後ろ手で縛っておかなければ おかしいのです

それなら「蹴りで戦う」のも

自然な流れになります

(おそらく当初はこの設定だったと思われる)



たぶん 原案に対して

「少女の手を縛るのは表現上過激すぎる」
「子どもがマネすると危ない」

ということで

中途半端に口枷だけ残すことになったのでしょう



ここは 連載前に

バグを発見できなかった

編集部の大きなミスですね



そして 炭治郎は

主役でありながら

禰豆子・義勇・善逸などと比べて

キャラクターの完成度が劣ります



当初 炭治郎は

主役の予定ではなかったそうですが

ストーリーの構成上

急遽 抜擢されました



そのため

キャラを完成させる時間が

無かったのでしょう



炭治郎と言えば

「水の呼吸」ですが

少年マンガの主役にしては

地味な設定です



そもそも 何で

「炭」なのに「水」なのか分かりませんw

素直に考えたら「炎」ですよね



名前のことはともかく

主役の炭治郎には

最初から「日の呼吸」を使わせるべきでした

スタートダッシュは重要です



余談ですが

呼吸法の特訓で超常的な能力を開花させるシナリオは

「ジョジョ」の波紋修行をパクっています



日輪刀も

黒の一刀流は

主役として 地味すぎます



日本刀は 武器のチョイスとして

悪くないのですが

鬼滅では 鬼殺隊が

みんな刀で戦うので

主役の個性が薄れてしまいます



炭治郎を主役に据えるならば

武器にも「特別感」が必要です



炭治郎だけ 二刀流にしても良かったでしょう

間違いなく 一刀より少年人気は上がります



宮本武蔵が

剣豪の中で 随一の人気を誇っているのは

生涯無敵だっただけでなく

二刀流がカッコいいからでもあるのです



伊之助は 二刀流ではなく

斬馬刀みたいな 巨大な太刀を

豪快に振り回す方が キャラに合っています



あと デザイン面では

隊服がモンペ型なので

重心が低く見えてしまうのも問題です



大正時代のお話なので

素直に ストレートパンツで良かったでしょう

陸軍服を意識しすぎです

陸軍




例の耳飾りもそうですが

この作品は

原作者の政治的ポリシーが 表に出すぎです

その点も アンチ鬼滅を生んでしまう

理由のひとつです



また「ヒロインが実の妹」

という設定も ネックになっています



男性読者にとって アバターは

当然 炭治郎です

すると「いもうと萌え属性」の読者はともかくw

一般のノーマルな読者にとって

禰豆子を愛するのは タブーになってしまいます



少なくとも カナヲが登場するまで

「炭治郎にとってのヒロイン」がいなかったので

それも すぐに人気が爆発しなかった要因です



つまり 鬼滅の刃は

けっこう見切り発車で始まっているのです



幸いにも

シナリオと脇役たちの完成度が高かったので

主役・ヒロインの魅力不足をフォローして

どうにか 後から盛り返すことができました



原作者の経験不足は 仕方ありません

事実上の新人ですからね

責任が大きいのは

少年マンガの基本を きちんと指導できなかった

ジャンプ編集部でしょう



長年 ジャンプを読んできた人なら

80年代の黄金時代に比べて

明らかに作品全体の質が落ちていることを

実感しているはずです



これは 才能あるクリエイターが

ゲームの世界に流れてしまったこともありますが

一番の原因は

編集部に「ヒット作のレシピ」が

断片的にしか 受け継がれていないからでしょう



もともと知らないから

新人作家に指導することもできません



天下のジャンプでさえ そうなのだから

他の出版社は 推して知るべしです



僕が あえて

「ストーリー創造の極意」公開に踏み切ったのは

手塚治虫以来 連綿と受け継がれてきた

プロの創作レシピを 後世に伝えたいがためなのですヾ(*^▽゜)





ストーリー創造の極意
https://note.com/makito1renai/n/ndb9bd000940f





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