2013-10-10_1911





マララ・ユスフザイさんの

ノーベル平和賞受賞は

史上初の10代での受賞ということもあり

世界中で大きなニュースとなっています



しかし 彼女は

宗教宗派の枠を超えて

グローバルな人道主義・平和主義を訴えているため

母国パキスタンでは

「イスラムの教えを逸脱している」として

賛否両論があるそうです

★マララさん 国連スピーチ 日本語字幕つき
http://youtu.be/iak1X8VedW0



もともとパキスタンは

ヒンズー教との宗教対立が原因で

インドと分裂した歴史があります

現在も 核武装してにらみ合っている状況です

インドとの和解を求めるマララさんの声が

必ずしもパキスタン世論の主流とは言い切れないのです



世界のほとんどの宗教では

異教徒や異端者を殺害することが

正当化されています( ̄□ ̄;)

マララさんが過激派に銃撃されたのは

まさにそのためです



歴史上 神の名の下に

数え切れないほどの戦争が繰り返されてきました

それは 今もなお続いています



その中で 唯一 例外といえる宗教が

仏教です

仏教では 万人に仏性があると説いているので

殺生は固く禁じられています



仏教による宗教戦争は

カルト化した一向一揆や

オウム事件くらいのもので

大規模な国際紛争を起こした事例は皆無です



日本人が 平和憲法を守り続けてきた

大きなバックボーンのひとつが

仏教にあることは 間違いありません

仏教の平和主義は

これからも 人類に貢献し続けることでしょう



ただし その仏教にも

「女性差別」という

時代錯誤の大きな欠点があります



世界にある全ての仏像は 男の姿をしています

これは 成仏できるのは

男だけだとされているからです



女性は 業が深い存在なので

修行を積んで いったん男に生まれ変わらないと

成仏の資格が得られないとされているのです



つまり マララさんよりも

彼女を銃撃したテロリストの男たちのほうが

まだ仏に近いということです( ̄Д ̄;)

。。。こんな教えは とうてい

21世紀に通用するものではありません



ただし

ブッダが最晩年に説いた「法華経」において

初めて女人の即身成仏 つまり男女平等が説かれています

(ちなみに「平等」は仏教用語です)



一切衆生の半分である女性たちの成仏が

初めて認められたことで

ようやく 全人類の平等が説かれたのです

法華経と 他のお経とは

その一点だけを取っても

天地雲泥の差があります



日蓮は

「一代聖教(仏経)の中には法華経第一・法華経の中には女人成仏第一」

と述べており

ブッタの全ての教えの中で 女人成仏は

最も重要なポイントであるとしています



女性が成仏できるのであれば

男の仏像を本尊にすることは 理にかなっていません

そこで日蓮は

法華経の題目そのものを本尊としています



いわば 日蓮は

男尊女卑の下等宗教だった仏教を

男女平等の高等宗教として再建した

中興の祖なのです



21世紀に生きる私たちに

必ずしも宗教は必要ないのかもしれません

それでも 何か信じる道が欲しいという女性は

法華経を信じればよいだろうというのが

マキトの考えです

★日本語訳 法華経
http://www7.ocn.ne.jp/~takesi66/



マララさんの行動や発言は

イスラムというより

万人の平等と生命の尊厳を説く

法華経の精神を体現しているといえます



もちろん マララさんは法華経を知らないはずです

しかし 仏教では「自解仏乗」といって

仏の教えを知らなくても

自力で悟りに至る人が 稀に出現するとされています

マララさんは それに該当するのでしょう



かつて マハトマ・ガンジーは

「清らかな魂を持った乙女こそ、新生インドのリーダーにふさわしい」

そう言い残しました



21世紀に入り ついに

ガンジーが予言したとおりの乙女が現れました

しかも 彼女は

パキスタン・インドのみならず

いまや全世界のリーダーとして認められています



マララさんのような乙女が

2人 3人と続けば

世界は必ず変わっていくはずです



歴史上 最も差別されてきたのは

間違いなく女性です

だからこそ

21世紀のリーダーとしてふさわしいのです