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「きまぐれオレンジ★ロード」の原作者である

まつもと泉先生が

亡くなっていたことが 公式サイトで発表されました

61歳の若さでした



脳髄液減少症や心室細動の持病と戦い続け

最後は 入院中に

眠りながら安らかに息を引き取ったそうです



僕は オレンジロードの単行本は

愛読用と保存用の2セットそろえているほどのファンなので

突然の訃報に

言葉にならないほどのショックを受けています



マキトの原点そのものが

オレンジロードにあると言い切っても

過言ではありません



オレンジロードは

週刊少年ジャンプで連載されていた

エスパー少年・春日恭介を主人公とした

SFラブコメディです



恭介は 転校先で

不良少女の鮎川まどかに恋をしますが

まどかの妹分・ひかるに熱烈なアプローチを受け

優柔不断な性格が災いして

そのまま ひかると付き合うことになります

36orange




ひかるには秘密のまま

恭介とまどかが

友達以上 恋人未満の

関係を育んでいく。。。というストーリーです



大人の論理でいえば

恭介は ひかるにハッキリ別れを告げて

まどかを選ぶべきです

しかし 恭介にその決断力はなく

まどか自身も それを望みません



物語は 一応

恭介の視点から描かれていますが

まどかの視点に立つと

思春期の永遠の悩み

「恋と友情の両立」が

オレンジロードの裏テーマであることに気づかされます



その意味で この作品は

単なるラブコメではなく

「時代を超越した青春文学」と位置づけることができます



ゲーテの「若きウェルテルの悩み」や

夏目漱石の「こゝろ」といった

歴史的文学の系譜に連なる 正統派の傑作なのです



それだけの奥深さがなければ

80年代のジャンプ黄金時代に

3年間も連載を維持することはできなかったでしょう



オレンジロードと言ったら 一般的には

ヒロイン鮎川まどかのイメージが

強いと思います

ORANGE_ROAD_01




ツンデレヒロインの元祖とされ

頭脳明晰でケンカも強く

才色兼備の美少女です

彼女こそ 史上最高の

アニメヒロインと考える人も多いでしょう



しかし まどかの魅力は

そのスペック以上に

心の純粋さにあります



まどかは

ひかると恭介の双方を傷つけないため

自ら 影の存在に甘んじます



同時代のアニメヒロイン

「タッチ」の浅倉南や

「うる星やつら」のラムなど

陽性のヒロインとは

完全に一線を画しています



人は 誰もが

鮎川まどかのように

純粋であり続けるため

徹底して悩むべきなのです



まだ 読んだことのない人には

ぜひ オレンジロードを

一読されることをお勧めします

女子目線のほうが

作品の真価を理解しやすいはずです

















さようなら まつもと泉先生

僕らは 鮎川まどかや春日恭介と共に駆け抜けた

永遠の夏を

決して忘れないでしょう

20100808