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今回は アニメ化や実写化で

ブームを呼んでいる青年マンガ

「恋は雨上がりのように」を取り上げます!



「恋雨」は

17歳のツンデレ女子高生あきらが

バイト先の45歳バツイチ子持ち店長に

恋をするという物語です



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原作者曰く店長のモデルは堤真一



原作者の眉月じゅんは 女性です

彼女は イケメンを描こうとすると

どうしてもおじさんになってしまうという

ヘビーな「おじ専」だそうですw



つまり おじさん読者に媚びて

歳の差恋愛を描いたわけではなく

彼女にとっては これが自然だったのです

読者も 男女半々ということで

同性からの共感が ブームの原動力となっています



バイト先の店長やスタッフに恋をするケースは

現実にも 珍しくないでしょう



テキパキ働いている男子は

3割増しでイケメンに見えるものです

まして 失敗をスマートにフォローしてもらえば

惚れるなというほうがムリでしょうw



。。。しかし 少女マンガ的には

先生に恋をするパターンはあっても

「バイト先の店長」は

タブー視されています



ヒロインあきらは17歳なので

本来「恋雨」は

少女マンガ誌に掲載されるべき作品です

内容も 素直に少女マンガです



しかし 28歳差は

さすがに無理だったようでw

青年誌での連載となりました

それでも 連載されただけラッキーでしょう



「恋雨」の面白さは

やはり この

親子ほどの歳の差恋愛にあります

それ自体 リアルでもマンガでも

タブーだからです



なおかつ あきらが

店長に恋をしたことも

それなりの必然性があります



あきらの両親は 離婚しており

パパとは 別々に暮らしています



つまり あきらは

長年の 父親不在の心の穴を埋めるため

できるだけパパに似た「倍以上男子」を

選んだと考えられるのです



このシナリオは

現実の恋愛心理にも合致しており

作品にリアリティを与えています



原作者の眉月じゅんも

おそらく あきらと

似たような体験を

持っているのではないでしょうか

そもそも 主役というのは

原作者の分身ですからね



いまや 離婚率は4割に達しており

子どもは ほとんど母親が引き取るため

パパ不在の家庭で育つ女子は

ますます増えています

彼女たちの多くは「おじ専」になると予想されます



人生の中で

倍以上男子に恋をするのは

もはや 珍しいことではありません

誰にも打ち明けられず 苦しんでいるのは

あなただけではなかったのです



「恋雨」は まさに

そうしたおじ専女子が

コッソリ待望していたマンガだったわけです



ストレートな性格のあきらは

店長に 直球で繰り返し好意をぶつけますが

店長は 年の差や世間体を理由に

あいまいな態度を取り続けます

ただし 嫌われているわけではありません



現実的に考えても

今の日本社会で

未成年と成人が交際するのは

かなりハードルが高くなります



作品中に

あきらと店長がデートするシーンがあるのですが

これも 警察官に職質されたら

誘拐の現行犯で 店長が逮捕されてしまうリスクがあります



店長が45歳ではなく 25歳でも同じです

厳密にいえば17と18のカップルでもアウトです

つまり 今の日本では

18歳になるまで

事実上 年上とデートすることはできません


実にクレイジーな世の中ですヽ(  ̄д ̄;)ノ



もし 本当に

女子高生が 年上店長を好きになったとしたら

「とりあえず18歳まで待つ」のが

現実的な選択肢でしょう



ネタばれになってしまいますが

「恋雨」は ハッピーエンドにはなりません

一線を越えてしまえば

単なる淫行推奨マンガになってしまいますからw

プラトニックであることは当然です



なおかつ 続編があっても

おかしくないような終わり方です

ある意味で

「一番無難な終わらせ方」とも言えます



それでも 炎上は避けられなかったようです

今の時代に

歳の差恋愛を描くのは

それだけ困難を伴うのです



マキトとしては 素直に

あきらが高校を卒業した後

晴れて 店長と付き合うラストを

望んでいました



確かに

あえてバッドエンドにすることで

名作になるケースもあります

「東京ラブストーリー」などがそうです



しかし そこには

一度付き合ってから別れるなど

それなりの伏線が必要です



「シザーハンズ」にしても

前半の ほのぼのした展開があるからこそ

後半の悲劇的な流れが生きてくるのです

全て バランスです



「恋雨」の場合

ダメっぽい雰囲気がじめじめ続いて

結局ダメでした。。。という

一番悪いパターンですw



マンガは 青少年の

健全なお手本であるべきです

大人を好きになってしまう少女がいる以上

その現実に正面から向き合って

ハッピーエンドへの道筋を提示する使命が

マンガには あるはずです



青少年の心に

安易に 諦めを植えつけるような

作品であってはならないでしょう



また「恋雨」の弱点として

エピソードが平坦すぎる点が挙げられます



あきらと店長の関係も

一進一退というより 停滞そのもので

脱線ばかりしていて 本筋が進まないのです

起承転結がぼやけていて

エピソードの呈を成していない回もあります



つまり 原作者の力量は

シナリオ作りにおいて

「プロデビューの域に達していない」

レベルにとどまっています



眉月じゅんが失敗しているのは

日本の純文学をお手本にしているところです



純文学のマーケットは

愛好家が少なく

すでに絶滅寸前です

芥川賞作家でさえ

ほとんど一発屋止まりです



純文学には

一部の読者には刺さるものの

それ以外の読者には

退屈なだけという特徴があります



いわば エンターテイメント性をそぎ落としているからこそ

純文学なわけですが

当然 プロのお手本とはなりえません



せめて 100人中99人は

「面白い」と思わせなければ

プロとして食えないでしょう



それでも「恋雨」が

アニメ化・実写化にまで

たどり着いたのは

それだけ「歳の差恋愛」の

潜在ニーズが巨大だからです



「血のつながらない父娘」は

最も元型的なカップルのパターンです

これを ストレートに描いたところに

眉月の非凡さが現れています



つまり「企画力」において

眉月は 天才的なセンスを持っています

もちろん画力も突出しています(美少女が巧い)

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彼女は

うる星やつらのラムや

オレンジロードの鮎川まどかのように

「男子目線で」カワイイ美少女を描くことができます



これ 意外に難しいことなのです

黒沼爽子の男性ファンっていないですよね?



特に 主役の橘あきらは

セルフイメージのバランスもとれています

未成年のうちは あのくらい大人びていたほうがモテます



セーラームーンも 綾波レイも

中学生とは思えないスタイルですよね?

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モテる女子の法則は

2次元3次元問わず 共通なのです

(成人ヒロインは逆に若く描くのがコツ。おおむね20歳のルックスが理想)



プロの文法さえ

ちゃんと勉強すれば 眉月は

「恋雨」を遥かにしのぐ

史上最高の傑作を生みだす可能性もあります



純文学を捨てろというのではなく

別の世界にも目を向ける柔軟さが

これからは 要求されてきます



まさに 今後が期待される

「未完の大器」と言えるでしょうヾ(*^▽゜)



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