新海誠監督といったら

「君の名は。」が代表作ですが

その前作に当たるのが

「言の葉の庭」です

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新海作品らしく

映像の美しさが注目されていますが

シナリオにも特筆すべき点があります



大まかにいうと

15歳の主人公タカオが

27歳の女性教師ユキノに

恋をする物語です



ほとんど倍近い年齢差であり

極めて異例な設定です



「年上ヒロイン」は

新海作品の 最大の特徴といっていいでしょう

こういう部分からも

監督の個人的な好みが見て取れますw



それはそれとして

未成年生徒と 教師とのロマンスは

現代最大のタブーのひとつです



物語のクライマックスでは

今まで 教師という立場から

タカオと 距離を置いていたユキノが

自分を抑えきれなくなり

タカオに抱きつくシーンが出てきます

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このシーンは 教育関係者にとっては

眉をひそめるものでしょう

いかなる理由があろうと

教師が 生徒に抱きつくなど

職業倫理としてアウトだからです



一歩間違えれば

「淫行を助長する」として炎上し

監督生命が絶たれた可能性すらあります|||(|||゚Д゚|||)|||



それでも あえて

このハイリスクなシナリオを貫き通したところに

新海監督の「男気」を感じることができます



教師だって ハートのある人間です

機械ではありません

教師が 生徒を愛してしまうことは

「悪」なのか?

その問題提起が 物語の重大なテーマとなっています



本来 「恋愛する権利」は

最も重要な人権のひとつだと考えられます

よほどの事情が存在しない限り

その権利を妨げることはできないはずです



日本には

不倫を罰する法律は存在していません

つまり 既婚者との恋愛ですら

自己責任とされるくらい

国民の「恋愛権」は 強固に守られています



ただし それは

「成人に限って」の話です

未成年の恋愛権は 青少年保護の名目で

著しく制限されています



男女問わず

未成年が成人を好きになってしまうケースは

いくらでもあるはずです



しかし 今の時代は



「子どもが大人を好きになることは異常」

「子どもは子ども同士で恋愛ゴッコしていればいい」



そのようなモラルに支配されています



生来 人間には

同い年だけでなく

年上であれ 年下であれ

あるいは同性であれ

自由に好きになる権利があるはずです



それが認められないということは

未成年を 人間として認めないということです

まさに「差別」です



いつの時代にも

差別とは 常に

道徳の皮をかぶっているものなのです




なお 言うまでもないことですが

マキト恋愛道場では

カップルのどちらか一方でも18歳未満の場合

清い交際を

「極めて強く」推奨しています



淫行という言葉は

本来 性行為を指す用語であり

恋愛に用いるものではありません



単純 かつ正確に表現すれば

未成年がらみの「性行為」を規制することが必要だとしても

「交際」そのものまで規制することは

深刻な人権侵害であり

決して許されないはずなのです




近年では

単なるデートにまで警察が介入し

カップルの人生が滅茶苦茶になるケースが多発しています



つまり デートを「誘拐」とみなして

性行為の有無に関係なく

成人側を逮捕してしまうのです( ̄Д ̄;)

自殺者まで出ています



マキトは 以前

学童保育で働いていました

自分の車に 児童を乗せて

公園や自宅まで送っていくこともありましたが

これも 事情を知らない第三者の目には

「誘拐の現行犯」にこじつけられるわけです

それと同じです



それでいて

未成年同士の 本物の淫行は

野放しなのだから 話になりません!



少女の性犯罪被害において

加害者の大半は 恋人や友人

つまり「同世代の少年」が占めていると言われています



ティーン男子の社会では

「童貞を捨てた」者が勝ち組であり

カーストの頂点に立ちます

その目的のためなら 手段を選ばない面があります

避妊も怠る傾向にあり

少女にとって

成人以上に危険な存在なのです



本当に

青少年を被害から守りたければ

まず 未成年同士の交際を法律で禁止し

カップルを片っ端から補導するのが先でしょう



「成人は危険だが、少年なら安全」

こんな構図は

現実を知らないバカな大人たちが創作した神話に過ぎないのです



。。。もちろん 本当に

時代遅れのデート禁止法を制定する必要はありません

皆さん自身が 少女時代に経験してきたように

健全な日帰りデートであれば

さほどリスクはないからです



つまり 肝心なのは

「デートの内容」であって

相手が成人か 少年かなどは

青少年保護の本質ではありません



「言の葉の庭」のラストは

ユキノとタカオが文通しているシーンで締めくくられます



スマホの時代に

あえて ペンフレンドという

よそよそしい関係を採用したところに

歳の差恋愛への 世間の風当たりの強さが

表現されています



歳の差恋愛を

一度でも経験したことのある人なら

2人への共感を覚えずにはいられないでしょう



作品全体を通して 降り続く雨は

引き裂かれた全ての恋人たちの涙なのです



かつて 手塚治虫は

「大人が眉をひそめるマンガほど良いマンガである」

という持論を主張していました

その意味では 新海誠こそが

手塚治虫の 真の後継者なのかもしれません



大人たちを敵に回しても

ティーンの立場で 年の差恋愛を描き切った新海監督だからこそ

これほどまでに ティーンの支持を集めているのです



恋愛は

成人だけのものではありません

未成年にだって

人を愛する権利があります



「言の葉の庭」は

決して 単なる映像作品ではなく

日本の歴史に残る「私小説」です

テーマの深さでいったら

「君の名は。」をはるかに凌いでいます



現代における

「ロミオとジュリエット」だと言っても

過言ではないでしょう



成人の皆さんも

15歳に戻ったつもりで

ぜひ 鑑賞してみてください!ヾ(*^▽゜)