20130803rapyuta





すっかり「バルス祭り」も定着しましたが

30年前の作品であるにも関わらず

なぜ「天空の城ラピュタ」は

これほど愛されているのでしょうか?




もちろん ラピュタは

アニメ映画の最高傑作であり

一本の記事で

その面白さを語りきることは不可能です

ここでは 核心的なポイントだけに触れます




ラピュタには 宮崎駿の前作「風の谷のナウシカ」のような

強いメッセージ性はありません

その分 エンターテイメントに特化しています

面白さをとことん突き詰めた作品と言えます

実際「ナウシカより面白い」と感じる人は少なくないでしょう




まず ラピュタは

アバターの設定がしっかりしています

※アバターとは?
http://makito.livedoor.biz/archives/52015850.html




人は フィクションを鑑賞するとき

無意識のうちに「作品世界に入り込んで」います

作中の 自分に似たキャラクターと

自分を重ね合わせているのです

マキトは そのキャラをアバターと呼んでいます




もちろん

男性視聴者のアバターはパズー

女性視聴者のアバターはシータです

これにより ラピュタは

男女どちらが観ても

楽しめる作品に仕上がっています




パズーとシータの性格も 重要ポイントです




パズーは 宮崎駿のかつての作品

「未来少年コナン」を思わせるような

野生児タイプの活発な少年です




全ての男子の中には

「野生児」のセルフイメージがあります

パズーは それを体現するキャラクターなので

男子には感情移入しやすいのです

ドラゴンボールの孫悟空も同じタイプですね




シータは ナウシカとは正反対に

おしとやかでコンサバな少女として描かれています

まさに しずかちゃんみたいなタイプです




そのため ナウシカのようなカリスマ性はありませんが

クセのない 等身大の少女として

時代を超えて 女子の支持を集められるのです




さらに大切なことは

シータが ラピュタ王家の末裔であることです




全ての女子の中には

「プリンセス」のセルフイメージがあります


白雪姫も シンデレラも

リボンの騎士も アナ雪も

みんなプリンセスのお話ですよね?




シータも やはり

あなたのプリンセス願望を満たしてくれるヒロインだったのです




それ以外には

海賊の女頭目であるドーラが

「ダークヒロイン」の役割を果たしています

つまり 悪党でありながら

結果としては正義の役割を果たすというポジションです




人間は誰しも 善悪両面を持っています

したがって 完全な善玉より

悪党の面を持っているキャラのほうが

リアリティが高く

感情移入しやすくなります




ダークヒーロー系の名作は

「ルパン三世(怪盗)」
「ワンピース(海賊)」
「ゴルゴ13(暗殺者)」
「闇金ウシジマくん(闇金融)」

などなど 例を挙げればキリがありません




さらに ラピュタのシナリオを確認してみると

王道中の王道である




「ヒロインの死 → ヒロイン救出」




この流れを踏襲しています

根幹は「君の名は。」と同じなんです




ラピュタは シータが

飛行船から落下するという

ショッキングなシーンからスタートします




もちろん 飛行石の働きで

シータは 奇跡的に助かるのですが

普通は 間違いなく死んでいる高度ですから

イベントとしては「ヒロインの死」の役割を果たしています

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その後は パズーが

シータを繰り返し救出しています

「ヒロイン救出」は

最も盛り上がるイベントのひとつですから

視聴者を飽きさせないのです




もうひとつ 付け加えるなら

ラピュタは「リベンジ」のストーリーでもあります

リベンジも 盛り上がるイベントの代表です




パズーの父親は 天空に漂うラピュタを発見しましたが

誰にも信じてもらえず

ウソつき呼ばわりされたまま 世を去っています

息子のパズーが ラピュタを再発見・上陸したことで

父の汚名を晴らしたわけです




パズーとシータが 共にラピュタに導かれたことは

まさに運命だった。。。という寸法です




分析を続けるとキリがないので

このあたりで止めておきましょう

もっと詳しく ラピュタのレシピを知りたい方は

最新レポート「ストーリー創造の極意」を

参考にしてみてくださいヾ(*^▽゜)

https://www.dlmarket.jp/products/detail/458936